転職におすすめのプログラミングスクール12校

SESとSIerの違いと年収・キャリア・働きがいまで徹底比較

本記事ではSESとSIerの違いについて説明します。

SESやSIerが〇〇の略称で…と言うのも大切ですが、IT業界における位置づけ、そのことによる労働者の待遇やキャリアにどのような影響があるのかと言った点を中心に説明します。

簡単に説明すると、SIerが元請け、SESがSIerの下請けと言うケースが多く、そのことが労働者の待遇やキャリアに大きく影響します。

IT業界に未経験からの転職した人は本記事を最後まで読んでください。


●富士通でSE5年、リクルートでWebエンジニア10年 ●リクナビNEXT担当だったため、転職業界に精通 ●現在は事業会社のIT職採用の責任者

IT転職に役立つノウハウをお届きします

目次

SESとSIerの違いとは?

SESとSIerの違いについて説明します。

SESとは?

SES(System Engineering Service)とは、システム開発における契約種別の一つです。

IT業界には大きく、以下2通りの契約形態があります。

  • 成果物に対して対価を受け取る契約:請負契約
  • 業務遂行に対して対価を受け取る契約:準委任契約

SESは準委任契約に当たりします。顧客の指示に沿って働いて対価を得ます。

良く混同されますが、SES(準委任契約)と派遣(派遣契約)は責任者が異なります。

  • SES(準委任契約):派遣元の責任者
  • 派遣(派遣契約):顧客の責任者

現実にはSESも顧客の責任者の指示で動いていることが大半でありますが…

SIerとは?

SIerとは「System Integrator(システムインテグレーター)」の略で、「エスアイヤー」と読みます。システムベンダー・ITベンダーなどと呼ばれることもあります。

業務内容は、企業顧客の依頼を受けて、業務で利用するシステムの設計・開発・運用を一手に請け負うことです。

SIerの業務の流れはおおざっぱに整理すると以下の通りです。

  • 要件定義:顧客の要望整理
  • 設計:要望を実現する機能整理
  • 開発:機能の開発
  • テスト・リリース:機能の動作テストおよび利用開始

このうち、要件定義と設計を上流工程、開発とテスト・リリースを下流工程と呼びます。

一般的にシステム開発では上流工程が重要だと言われており、ここでSIerの腕の差が出ます。
» SIerはオワコン?やめとけ?将来性がない?おすすめの理由を解説

SESとSIerの違い

システム開発とシステム運用での、SIerとSESの役割の違いを説明します。なお、システムは開発後に正常に動作させるために運用し続ける必要があります。

SESSIer
システム開発SIerの元でテスト業務などを一部請け負うシステム開発の最初から最後までを請け負う
システム運用ルーティン業務に従事日々起きる問題解決などに従事

簡単に言うと、SESは体を使う仕事、SIerは頭を使う仕事と言う感じです。

SESとSIerそれぞれのメリット・デメリット

SIerとSESそれぞれのメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

SESSIer
就職のしやす
年収の高さ
スキルアップできるか
技術力があるか
仕事のやりがいがあるか
働き方に柔軟性があるか(テレワークの導入など)

それぞれのメリット・デメリットを説明します。

就職のしやすさ

就職は圧倒的にSESの方がしやすいです。

この理由はSES、SIerの違いの影響が大きいと言えます。

  • SES:顧客の責任者の指示通りに動けばよい
  • SIer:開発するシステムの品質を担保する必要がある

SESは品質に対する責任を直接負う必要がないので、採用のハードルが極端に下がるわけです。

年収の高さ

筆者の経験上、顧客企業が支払うSESと(大手)SIerの一ヶ月当たりの単価は以下の通りです。

  • SES:40~90万円/月
  • SIer:90~250万円/月

当然、SIerの方が売り上げを上げているので、年収も高くなります。

SESはSIerの下請けとなることが多いため、必然的にSIerよりもはるかに低単価になります。下請けは元請けから売り上げの一部を手数料として差っ引かれるのです。

しかも、下請けの下請けと言う形で3次請け・4次請けと言うことも珍しくありません。下請けになるほど待遇が悪くなるため、注意が必要です。

スキルアップできるか

SIerはスキルアップできますが、SESはできません。

理由は簡単でスキルアップにつながるような仕事はSIerで対応し、雑用をSESにまわすためです。

受託開発のプロジェクトだとSIerが一次請けで、SESが二次請け以降と言う形になるため、スキルアップの機会は限定的となります。

一方、SESが客先常駐する場合、顧客が良ければ、スキルアップの機会に恵まれることもあります。この当たり外れのことが案件ガチャと呼ばれています。

技術力があるか

スキルアップの機会にも通じる話ですが、難易度の高い仕事をこなす中でSIerの技術力は磨かれます。

そう言う意味でSIerは厳しい顧客の要望を応える中で技術力アップをはかっています。一方、SESは顧客に言われたことを行うのみなので技術力と呼べるようなものはありません。

仕事のやりがいがあるか

仕事のやりがいとは、大きくは自分の内側で感じるものと、自分の外側対して感じるもので感じるものの2通りがあるように感じます。

自分の内側で感じるものの例
自分の外側に対して感じるものの例
  • 自身の成長感を感じる
  • 今までにないチャレンジにやりがいを感じる
  • 顧客や上司・同僚からほめられる
  • 昇給、昇級する
  • 重要な役割を任される

自分の内側で感じるものはSIer、SES共にあり得ます。

一方、「自分の外側で感じるもの」の方はSIerはあっても、SESの方は機会が限られます。

1点目の褒められると言うのは両方であり得ますが、残り2つはSESの方では少ないのが実態です。

働き方(テレワークの導入)

SIerでは会社に寄りますが、テレワークの導入が進んでいます。

筆者の古巣の富士通では100%テレワークとなっています

一方、SESは顧客先に常駐する必要があるため、テレワークはほぼ0%です。

SESとSIerはどっちが良いの?

未経験からの転職のしやすさを除くとSESがSIerに勝っている点はありません。

SESに向いている人
SIerに向いている人
  • 未経験からIT転職したい
  • 色々な現場を経験して自分の向き不向きを感じたい
  • 成果物責任を持たずに気軽に働きたい
  • スキルアップしたい
  • 高年収を得たい
  • 大プロジェクトや高難度の技術開発に携わりたい

ただし、SIerとSESと言う業態を比較した場合の話で、個々の会社毎に見ると、ブラックなSIerもありますし、ホワイトなSESもあります。

そのため、結局は会社選びが最も大切だと言えます。

会社選びのコツはとにかく、たくさんの求人から自分の条件に合う会社を選ぶことです。そのために必要なのは最低3社程度の転職エージェントへの登録です。

リクルートの調査によると、転職活動の成功者は平均3.4の転職エージェントに登録していました。

おすすめの転職エージェントのおすすめ3点セットは以下の通りです。

1位:doda
  【公式】https://doda.jp/
  筆者の3年に渡る転職活動を支えてくれた面倒見の良い業界No2の転職エージェント

2位:リクルートエージェント
  【公式】https://www.r-agent.com/
  業界最大級の非公開求人数(27万件弱)を誇る業界No1の転職エージェント

3位:ワークポート
  【公式】https://www.workport.co.jp/
  未経験者のITエンジニア転職支援に強い代表的な転職エージェント

未経験から条件の良い会社に転職するには、ITスキルを身に付けることが大切ですし、そのためにはより良いプログラミングスクールに通うことが重要です。

未経験のエンジニア転職におすすめのプログラミングスクール4校を紹介します。いずれも無料の説明会を実施ているので是非、参加して情報収集して下さい。

プログラマカレッジ
 【公式】https://programmercollege.jp/
20代で正社員経験1年以上あれば無料で利用でき、Java(メイン)/PHPを2~5ヶ月掛けて学習する。転職サポートも充実。

iOSアカデミア
 【公式】https://ios-academia.com/lp/
35歳以下なら受講でき、iPhoneアプリ(iOS)エンジニアになれる。iOSエンジニアは自社開発(Web系)・受託開発(SIer)よりも競争率が低く、高年収を目指せる。

DMM WEBCAMP COMMIT専門技術コース
 【公式】https://web-camp.io/commit/lp/
20代が受講でき、Rubyを4ヶ月掛けて学習する。転職・就職に失敗すると返金あり。経済産業省認定講座でカリキュラムは高品質、就職・転職率は98%。

RUNTEQ
【公式】https://runteq.jp/
卒業時点35歳未満が条件、Web系(自社開発)希望者には特におすすめ。Web系開発企業内定率は驚異の98%。9ヶ月1,000時間のハードな学習で高度な卒業制作ポートフォリオを開発できるスキルを習得可能。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次