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【未経験者歓迎の求人】意味と対策【嘘ではないが紛らわしい】

【未経験者歓迎の求人】意味と対策【嘘ではないが紛らわしい】

「未経験者歓迎の求人だったのに、落とされた」
「未経験者歓迎と書いているけど、本当?嘘?」

転職活動で求人選びを行う上で、未経験者歓迎の意味を知ることは無駄な応募を抑えるためには非常に重要です。

私はリクルートでリクナビNEXTに携わっていたので、未経験者歓迎の使い方を熟知しています。

本記事では未経験者歓迎の意味を企業や求人広告営業の立場から説明します。また、実際の求人を見ながら、企業の本音を解説します。

未経験者歓迎の求人に応募する方は本記事を最後まで読んでください。

なお、未経験からのエンジニア転職志望者が増えていることを気にしている人は「未経験エンジニアが増えすぎ?転職できる?将来性は?」をご覧ください。

本記事の内容

  • 未経験者歓迎の意味
  • 実際の未経験者歓迎求人の解説
  • ブラック企業の見分け方


未経験からIT業界に転職するにはプログラミングスキルを身に付けるのが近道です。

プログラミングスキルを身に付けるには、プログラミングスクール通学を検討しましょう。


●富士通でSE5年、リクルートでWebエンジニア10年 ●リクナビNEXT担当だったため、転職業界に精通 ●現在は事業会社のIT職採用の責任者

IT転職に役立つノウハウをお届きします

目次

未経験者歓迎の意味と3つの分類

未経験者歓迎の意味と3つの分類

未経験者歓迎は以下の3つに分類されます。

  1. 社会人未経験歓迎
  2. 職種未経験歓迎
  3. 業界未経験歓迎

一つ目の社会人未経験歓迎とは、ニートやフリーターなどをやっており、会社員として働いた経験がない人を歓迎すると言う意味です。


二つ目の職種未経験歓迎とは、社会人経験はあるが、募集する職種の経験がない人を歓迎すると言う意味です。


三つ目の業界未経験とは、募集職種の経験はあるが、募集する業界での経験がない人を歓迎すると言う意味です。例えば、金融系SE募集ではSE経験がないのはダメですが、製造業系SE経験のある人はOKと言うことです。

未経験者歓迎の3つの分類毎の求人数

求人
求人数比率
社会人未経験歓迎3,5287%
職種未経験歓迎5,98212%
業界未経験歓迎7,01515%
全求人48,035100%
参考:リクナビNEXT

上記はリクナビNEXTの求人に関する調査結果です。

中途採用では即戦力が求められます。しかし、即戦力の応募者が少ない場合、企業は妥協してでも採用しようとします。

職種や業界の経験を不問とすることで対象者を広げるわけです。

未経験者歓迎求人の裏事情

裏事情

未経験者歓迎求人の裏事情について以下2つの観点で説明します。

企業側の事情

企業は即戦力が欲しいのですが、必要な人材を採用できない場合、業界未経験者・職種未経験者・社会人未経験者と少しずつ、採用対象を広げて行きます。

このように採用対象を広げる以外にも未経験者歓迎を打ち出す例があります。

以下のようなケースです。

それぞれのケースについて詳しく説明していきます。

大量退職を補充するために大量採用したい

生保レディの採用などが代表例です。

大手生命保険会社になると3,000人採用して一年で9割が退職するため、翌年、3,000人採用して・・・と言うことを繰り返しています。こう言った業種では経験者で必要な人数を補充することはできないため、未経験者を採用しています。

IT業界ではSESと言われる技術者派遣を行っている企業はこのような形で採用しています。SESのメリット・デメリットについてはこちらの記事をご覧ください。
 » 人売りit(SES)企業の見分け方と脱出方法

経験者が採用できないため、未経験者を採用したい

IT業界が代表例です。

IT業界は、求人数が求職者数の8倍くらいあるため、未経験者を採用ターゲットにしなければ採用できません。

そのため、IT業界では未経験者を採用して教育すると言うことを行っています。

第二新卒など25歳以下の経験者を採用したい

経験が少ない若手(第二新卒層)を採用したい場合に未経験者歓迎とすると敷居が下がり、応募が集まりやすくなります。この場合の未経験者歓迎は若手歓迎とほぼ同じ意味です。

経験が少ない若手(第二新卒層)は自分が採用対象なのかが分からず、応募できないことが多いため、未経験者歓迎とすることで応募の背中を押してあげる訳です。

経験者の応募のハードルを下げたい

求職者は採用されないかもしれないと感じると、応募しません。

企業側もそう言った求職者の気持ちは分かっています。そのため、求職者の応募への心理的なハードルを下げるために「未経験者歓迎」と打ち出すわけです。

このようなやり方は多くはありませんが、運悪く、こう言った求人に応募したら事故にあったと諦めるしかありません。

経験を問わず、優秀な人を採用したい

戦略系の経営コンサルタントの採用などが代表例です。

本来、戦略系の経営コンサルタントは経済学や会計などの専門知識が必須になるはずです。しかし、そう言った知識よりも、頭の良さを重視して採用しています。

しかし、こう言った業界は他には余りありません。

求人営業側の事情

求人の費用は数十万円~百万円以上と高額で、原稿制作には多くの時間が必要です。

しかし、応募者がゼロ名となることも珍しくありません。

この場合、企業から求人営業にクレームが入ります。

それで応募者を増やすために、採用の難しい職種では未経験者歓迎を打ち出すことがあります。実際、未経験者歓迎の原稿の方が応募は集まりやすいのです。

応募者数ゼロ名でなければ、求人営業は企業に前向きな説明(言い訳)ができるのです。

このような求人原稿に引っ掛からないことが大切です。

ここからは実際の求人原稿を見ながら企業の意図を説明していきます。その中で未経験者を歓迎しているのかどうか、意図不明な例も取り上げます。

実際の求人原稿の解説

求人の解説

ここでは実際のリクナビNEXT求人原稿の「求めている人材」項目を見ながら、意図していることを解説していきます。

社会人未経験歓迎の求人原稿例

●求めている人材
ゼロから学べる会社でITに挑戦したい方を積極採用しています。PC触ったことない方・ニートも育てます。

【具体的には】
社会人・職種・業界未経験の方歓迎

社会人として働いた経験を問われていません。

書類選考と面接でも、こう言った会社ではやる気と人柄のみで評価されます。

職種未経験歓迎の求人原稿例

職種未経験歓迎の求人は、経験を問われないものから、募集職種に近い経験を求められるものまで
幅広いです。ここでは3つのパターンを取り上げて解説します。

経験不問の例

●求めている人材
◎ITへの興味と、学ぶ気持ちがある方なら大歓迎!《20代活躍中/高卒以上/未経験・第二新卒歓迎》

経験に関する条件がないため、経験不問と捉えて問題ないでしょう。

一方、社会人経験に関する記載はありませんが、社会人経験が求められる可能性は高いです。求人が掲載されているリクナビNEXTは中途採用メディアなので、社会人対象と言うのは暗黙の前提と考えらえれています。

募集職種に関連する学習が求められる例

●求めている人材
高卒以上、システム開発経験者(言語不問)又はスクールや職業訓練でプログラミングを学んだ業務未経験者

システム開発経験者を採用したいが、それがダメでも、最低でもプログラミングスクールでプログラミングを学んだ人を採用したい、と言う意図の求人です。

募集職種の経験がなくても、プログラミングを学習した人であれば、採用対象となります。

募集職種に関連する何らかの経験が求められる例

●求めている人材
【学歴不問】システム運用や開発など何らかのIT経験がある方★第二新卒、PG未経験、経験浅い方も歓迎

職種未経験可ですが、PG(プログラミング)未経験でも経験が浅くても良いので、何らかのIT経験が求められています。こう言った求人ではIT経験が全くない人は対象外となっています。

業界未経験歓迎の求人原稿例

●求めている人材
【通信業界未経験歓迎】設計・開発経験が1年以上ある方◆要件定義経験がある方歓迎※開発規模不問

設計・開発経験は必須で、通信業界の経験が不問と言う条件です。

「通信業界未経験歓迎」とは、通信業界経験を問わないと言う意味です。一方、「要件定義経験がある方歓迎」とは、要件定義経験はMUST条件ではないが、WANT条件と言う意味です。

この辺りの日本語表現は本当に難しいです。

未経験者歓迎なのか、判断できない原稿事例

●求めている人材
≪経験を活かせるポジションで≫Web・オープン系、通信制御系、スマホ関連・インフラなどの開発経験

【具体的には】
◆多彩なプロジェクトが動いていますので、スキルに応じて活躍していただけます。

こちらは職種未経験歓迎となっているのですが、求人原稿全てを見ても、意図不明でした。応募者が「職種未経験歓迎」で検索した際にヒットするように設定しているのだと思われます。

ブラック企業の見分け方

ブラック企業の見分け方

ブラック企業は離職率が高いので年中、募集しています。

そう言った会社は危険です。年中募集しているのはどんな企業なのか?

大きくは4パターンあります。

  1. 採用できていない企業
  2. 派遣企業
  3. 事業成長に伴い、人員不足の企業
  4. 離職率が高く、人員不足の企業

1番目はそれほど多くありません。

なぜなら、採用できなければ、出稿のたびに費用が掛かる求人広告ではなく、成功報酬型の転職エージェントに切り替えることが多いためです。

2番目は事業内容を確認すれば一目瞭然です。

3と4ですが、見分けるのは簡単ではありません。ある程度の規模の会社であれば、転職口コミサイトで確認するのがおススメです。
 » 口コミサイトの最大手:Openwork
 » エン・ジャパンが運営する口コミサイト:エン ライトハウス

転職するかどうか、迷っているならまずは情報収集から始めましょう。

リクルートの調査によると、転職活動の成功者は平均3.4の転職エージェントに登録していました。

おすすめの転職エージェントのおすすめ3点セットは以下の通りです。

1位:doda
  【公式】https://doda.jp/
  筆者の3年に渡る転職活動を支えてくれた面倒見の良い業界No2の転職エージェント

2位:リクルートエージェント
  【公式】https://www.r-agent.com/
  業界最大級の非公開求人数(27万件弱)を誇る業界No1の転職エージェント

3位:ワークポート
  【公式】https://www.workport.co.jp/
  未経験者のITエンジニア転職支援に強い代表的な転職エージェント

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