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【6ステップで解説】未経験からITエンジニア転職へのロードマップ

【6ステップで解説】未経験からエンジニア転職へのロードマップ

「完全未経験からエンジニア転職に興味があるけど、どうすれば良いのだろう?」
「今の仕事は安定しないし、給料も低いし・・」

エンジニアは人手不足の業界なので、正しい手順を知って努力すれば、完全に未経験からでも転職することはできます。

私はエンジニア歴20年以上で、リクルートで転職関連の事業にも取り組んでいたため、転職方法について詳しいです。また、2回転職しています。

本記事はそう言った経験にもとづき、未経験者がエンジニア転職するための手順・ロードマップについて説明しています。

未経験からエンジニア転職することに興味を持っている方は本記事を最後まで読んでください。

本記事の内容

  • IT業界の理解
  • IT系職種の理解
  • 未経験での転職で求められるプログラミング言語
  • プログラミング言語の学習方法
  • 転職活動のやり方

●富士通でSE5年、リクルートでWebエンジニア10年 ●リクナビNEXT担当だったため、転職業界に精通 ●現在は事業会社のIT職採用の責任者

IT転職に役立つノウハウをお届きします

目次

エンジニアの種類

エンジニアの種類

IT系のエンジニアは大きく分類すると以下の2つになります。

  • アプリケーション系エンジニア
  • インフラ系エンジニア

アプリケーション系エンジニアは、Webサイトなどのアプリケーションをプログラムを組んで開発するエンジニアのことです。

一方、インフラ系エンジニアは、アプリケーションの動作環境であるサーバーと言うコンピューターやサーバー同士が通信するためのネットワーク環境の整備などをを行うエンジニアのことです。

その他にもたくさんの職種がありますが、この2つが最も基本的な2職種です。

未経験から転職できる理由とエンジニアの将来性

未経験から転職できる理由とエンジニアの将来性

エンジニアは未経験者歓迎の求人が多い職種です。その理由は人手不足に尽きます。

以下は求人倍率のグラフです。

求人倍率とは、「転職希望者一人当たりの求人数」のことなので、この数字が大きいほど、転職者はたくさんの求人から企業を選ぶことができます。逆に言うと、企業は採用が難しいのです。

IT・通信の求人倍率は他業種よりも圧倒的に大きいことが分かります。

つまり、IT・通信業種は、他業種よりも転職希望者は転職しやすく、企業の採用は難しいのです。

そのため、企業は未経験者を積極的に採用するわけです。

エンジニアに向いている人・向いていない人

エンジニアに向いている人・向いていない人

未経験からエンジニアに転身して成功している人もいれば、成功していない人もいます。

向き・不向きがある職種だと思いますので、それらについて説明します。

エンジニアに向いている人

エンジニアに向いていると思う人の特徴は以下3点です。

  • 技術習得のために努力できる人
  • 論理的に考えられる人
  • 地道な作業ができる人

まとめると、地道に論理的に考えつつ、新しく登場する技術を学び続ける努力ができる人がエンジニアに向いていると言えます。

エンジニアに向いていない人

エンジニアに向いている人の真逆なのですが、少し、切り口を変えて説明します。以下3点です。

  • 基礎を学ぶための資格勉強(基本情報技術者試験など)をやりたくない
  • 何を言っているのか、分からないと良く言われる
  • 発想力など想像力を活かした仕事をしたい

全て、エンジニアに向いている人の特徴を逆にしているだけですが、こう言った人はエンジニアには向いていません。

もちろん、エンジニアもトップクラスになると発想力は大切ですが、基礎を学ぶ段階ではそう言ったことよりも地道な作業をできる方が大切です。

未経験からエンジニア転職するための6ステップのロードマップ

全くの未経験からエンジニア転職するための6つのステップ

全くの未経験からエンジニア転職するための6つのステップは以下の通りです。

1ステップずつ、説明していきます。

未経験からエンジニア転職するための6つのステップ

STEP
IT業界について知る

Tエンジニアを目指すなら、まずはIT業界がどうなっているかを知ろう!

STEP
IT系職種について知る

IT業界の職種のうち、未経験から転職できるものを知ろう!

STEP
未経験での転職で求められるプログラミング言語について知る

未経験から転職できる職種に求められるプログラミング言語を知ろう!

STEP
プログラミング言語の学習方法を決める

プログラミング言語の学習方法にどのようなものがあり、何が良いかを決めよう!

STEP
プログラミングスクールを選ぶ

自分に合うプログラミングスクールを選ぼう!

STEP
転職活動を行う

効率的な転職活動の方法を知ろう!

【STEP1】IT業界について知る

【STEP1】IT業界について知る

まずはIT業界とはどのような業界なのかを知ることから始めましょう。

IT業界と言っても5つの業界で構成されています。

未経験で転職できる業界はどこなのかを説明します。

5つの業界

IT業界は以下の5つの業界で構成されています。

  • インターネット(Web)業界:Webサイトやスマホアプリを通してサービス提供している業界
  • 情報処理サービス業界:企業の要望に応じてシステム開発を行う業界
  • ソフトウェア業界:個人用/業務用ソフトウェアの開発を行う業界
  • ハードウェア業界:ソフトウェアを動作させるコンピュータ開発を行う業界
  • 通信インフラ業界:コンピュータをインターネット上に公開するためのネットワーク運営を行う業界

未経験から転職できる業界

5つの業界のうち、最も未経験から転職できる会社が多くあるのは「情報処理サービス業界」です。SierエスアイアーやSESと言われる企業があります。

インターネット(Web系)業界は人気ですが、未経験からの転職は簡単ではありません。零細企業が多く、未経験者を育てる余裕がないためです。その他の業界は未経験者の募集はほとんど行っていません。

IT業界については以下の記事も参考にしてください。

IT業界全体⇒「【簡単理解】IT業界地図で業種・職種・年収帯・将来性を分かりやすく説明

IT業界の将来性⇒「【2021年最新】IT業界の今後・将来性や課題、有望な職種を徹底解説

【STEP2】IT系職種について知る

【STEP2】IT系職種について知る

未経験で転職できる情報処理サービス業界、インターネット(Web)業界で募集されている職種について説明します。

情報処理サービス業界への転職

情報処理サービス業界で募集されている職種はSEやプログラマーです。

SEはシステム設計を担当し、プログラマーは設計書に沿って開発します。小さなシステムではシステム設計から開発まで一人で行うこともあります。
» SIerはオワコン?やめとけ?将来性がない?おすすめの理由を解説

情報処理サービス業界にはSier(受託開発)とSESがあります。Sierは企業の依頼を受けたシステム開発を行い、SESは技術者派遣で何でも屋です。

SESよりもSierの方が給料やキャリアなどの面で良いですが、転職しやすいのは圧倒的にSESです。そのため、SESに入り、スキルを身に付け、ステップアップ転職していくのも良いでしょう。

IT系職種については以下の記事も参考にしてください。
SESの問題点⇒「人売りit(SES)企業の見分け方と脱出方法

SierとWeb系の比較⇒「SIerとWeb系の違いと向き不向き|両方の経験から言えること

インターネット(Web)業界への転職

インターネット(Web)業界で募集されている職種はWebエンジニアです。システム設計から開発までを一貫して担当するのが一般的です。

インターネット(Web)業界は服装が自由な会社が多く、自社サービス開発に携われるため、人気があります。しかし、一部の大企業を除くとほとんどが零細企業なので、多忙を極めることが多いのと、スキルの面で未経験者が入ると苦労します。

また、情報処理サービス業界⇒インターネット(Web)業界には転職できますが、逆にインターネット(Web)業界⇒情報処理サービス業界には転職できません。インターネット(Web)業界に転職すると他の業界には転職しづらいため、慎重に判断するのが賢明です。

インターネット(Web)業界の問題点については「Web系はやめとけ!|転職前に押さえておきたいデメリットを解説」をご覧ください。

【STEP3】未経験での転職に求められるプログラミング言語について知る

【STEP3】未経験での転職に求められるプログラミング言語について知る

プログラミング言語にはたくさんの種類があります。しかし、未経験者が転職する際に求められるプログラミング言語の種類は多くありません。

プログラミング言語毎の未経験者歓迎の求人数をまとめると以下の通りです。

プログラミング言語未経験者歓迎の求人数
Java114
PHP98
C言語73
Ruby37
出展:求人サイトType

各プログラミング言語毎の特徴をまとめると以下の通りです。

プログラミング言語求人数用途学習難易度
Java多いSIerで中~大規模のシステム開発で利用やや難しい
PHP多いSIer/Web系(自社開発)で小~中規模のシステム開発で利用普通
C言語中くらいスマホアプリ、ゲームなど幅広い用途で利用かなり難しい
Rubyやや少ないWeb系(自社開発)での開発で利用比較的簡単

転職して最も利用する可能性が高いのはJavaですが、やや難しいプログラミング言語です。

PHPは求人数と用途、学習難易度のバランスが良いと言えます。

C言語は止めた方が無難です。全くの初心者の場合、ほとんどの人は挫折すると思われます。

Rubyは学習難易度が低いため、初心者向きです。ただし、求人数は少なく、Web系(自社開発)は人気があるため、転職の難易度は高めです。

なお、未経験者歓迎の採用の場合、何らかのプログラミング言語ができれば良いと言う条件も多いため、Rubyを学ぶのも良いと思います。

【STEP4】プログラミング言語の学習方法を決める

【STEP4】プログラミング言語の学習方法を決める

プログラミング言語の学習方法は独学するか、プログラミングスクールで教わるかの2通りあります。それぞれの特徴は以下の通りです。

独学プログラミングスクール通学
学習時間600~1200時間(6ヶ月~1年)程度300~600時間(3ヶ月~6ヶ月)程度
理解度疑問点解決が難しい講師への質疑で疑問点解決できる
モチベーション維持メンターや学習仲間がいる
費用1万円程度(PC費用は含まず)無料~80万円程度(PC費用は含まず)

独学は時間が掛かり、モチベーション維持が難しく、学習内容の理解・定着を図るのは難しいですが、費用は抑えられます。そのため、1年程度掛けて学習を継続させ、分からないことをある程度、自己解決できる自信があるなら独学をおすすめします。しかし、1年程度、一人で学習し続けるのは孤独なので挫折する人は多いです。

一方、プログラミングスクール通学は最大で80万円程度の費用が掛かります。しかし、比較的短時間で学習できるのと講師と言う相談役がいるため、疑問点の解決だけではなく、モチベーション維持しやすいです。

【STEP5】プログラミングスクールを選ぶ

【STEP5】プログラミングスクールを選ぶ

プログラミングスクールを選ぶポイントは以下の通りです。

  • 学習するプログラミング言語:Java/PHP/Rubyのどれか一つを学べること
  • カリキュラム:ポートフォリオ(成果物)作成、または資格取得できること
  • 転職・就職サポート:専属のキャリアアドバイザーによる転職サポートがあること

これらの条件を満たす厳選3校をご紹介します。

プログラマカレッジDMM WEBCAMP COMMIT
専門技術コース
ネットビジョンアカデミー
受講資格20代で正社員経験1年以上。紹介企業への応募。20代18歳~31歳
習得技術Java(メイン)/PHPRubyネットワーク
オンライン受講
ポートフォリオ作成/資格取得
専属キャリアアドバイザー
料金(税込)無料385,880円
※キャッシュバック制度利用時
無料
その他特徴最短2ヶ月、最長5ヶ月掛けて学習転職保証
(転職・就職に失敗すると返金)
ネットワーク資格CCNAを取得できる
公式サイト公式サイト公式サイト

3校のメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

プログラマカレッジDMM WEBCAMP COMMIT
専門技術コース
ネットビジョンアカデミー
メリット無料で受講可能・転職保証があり、転職失敗で返金される
・圧倒的な学習時間で着実にスキル習得
・無料で受講可能
・ネットワーク資格CCNAを取得できる
デメリット定員で受講できないことがある求人は自由に選べず、受講生の要望に沿って紹介される勤務地は東京・大阪のみ
公式サイト公式サイト公式サイト

プログラマー希望者向けのプログラミングスクール2校と、ネットワークエンジニア向けのプログラミングスクール1校を紹介しています。

プログラマーはアプリケーション開発を行う職種で、ネットワークエンジニアはネットワークの構築や保守運用を行う職種です。ネットワークエンジニアの方が仕事内容をイメージしづらいと思いますが、転職しやすく、年収もプログラマーと変わらないため、ねらい目です。

なお、未経験者のIT転職では年齢毎に求められるものが変わります。詳しくは「IT転職で年齢による限界はないが、未経験者は要注意。」をご覧ください。

【STEP6】転職活動を行う

【STEP6】転職活動を行う

転職活動は以下の流れで行います。

転職活動の流れ

STEP
職務経歴書を書く
STEP
転職エージェントに登録する
STEP
応募したい求人を探す
STEP
応募する
STEP
書類選考を通過したら面接を行う
STEP
内定

転職活動のポイント2点について説明します。

  • 転職エージェント・転職サイトへの登録
  • 求人探し

転職エージェントへの登録

リクルートの調査によると、転職活動の成功者は平均3.4の転職エージェントに登録していました。

おすすめの転職エージェントのおすすめ3点セットは以下の通りです。

1位:doda
  【公式】https://doda.jp/
  筆者の3年に渡る転職活動を支えてくれた面倒見の良い業界No2の転職エージェント

2位:リクルートエージェント
  【公式】https://www.r-agent.com/
  業界最大級の非公開求人数(27万件弱)を誇る業界No1の転職エージェント

3位:ワークポート
  【公式】https://www.workport.co.jp/
  未経験者のITエンジニア転職支援に強い代表的な転職エージェント

求人探し

求人探しは未経験者歓迎となっているものから探すことになります。

未経験者歓迎となっていても経験者のみを募集していることも多いので注意が必要です。

未経験者歓迎の意味については「【未経験者歓迎の求人】意味と対策【嘘ではないが紛らわしい】」を読んでみてください。

良くある質問

良くある以下の質問にお答えします。

  • 未経験でエンジニア転職する際に求められるポートフォリオのレベルは?
  • 未経験からインフラエンジニアになるためのロードマップは?
  • 30代未経験でエンジニア転職は無理か?

未経験でエンジニア転職する際に求められるポートフォリオのレベルは?

未経験者のポートフォリオに求められるものは基本的な技術習得の程度です。

そのため、データ登録・更新・削除の機能を持ったサンプルシステム開発が良いでしょう。

企業側も、高度なシステムを未経験者が開発できるとは思っていないので、その点は安心してください。
» 【事例あり】未経験でのITエンジニア転職に必要なポートフォリオの作成方法や注意点を徹底解説

未経験からインフラエンジニアになるためのロードマップは?

インフラエンジニアになるためのロードマップは本記事で紹介したものと変わりません。プログラミング言語がインフラ(ネットワーク、サーバー等)、ポートフォリオがIT資格(CCNA等)に置き換わるだけです。

プログラミング言語と異なり、IT資格は時間を掛ければ誰でも取得できるため、比較的ねらい目と言えます。

本記事でも紹介しているネットビジョンアカデミー はおすすめです。

30代未経験でエンジニア転職は無理か?

無理ではありませんが、非常に厳しいです。と言っても、37歳くらいが上限だと思った方が良いでしょう。

完成度の高いポートフォリオを作るか、複数のIT資格を取得して社会人経験をアピールすることが必要最低限の対応です。

実際に37歳くらいまでは転職して年収アップを実現している人もいるので、あきらめる必要はありません。

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